自己観察:人が変わるのは内面を観察するときだけである

2020/02/14

気づき 観察 思考 実践 利己的な私

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年齢年齢問わず、歪んでいる人やひねくれている人っていますが、
そういう人に優しくしたり丁寧に接したりしても、
あまり変わりませんよね?
やっぱり人の性格は簡単には変わらないですよね?



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思考(願望)から優しさは生まれない



まず最初に、私たちが優しくしたり丁寧に接したりするのは、
相手に変わって欲しくて行うわけではありませんよね?

変わらないから優しくしたって意味がない、
とあなたが思っているのだとしたら、
あなたには最初から優しさなんてなかったのです。

あなたが優しさだと思ってやってきたことは、
道徳や倫理、信念から生まれたものであり、
思考によって巧妙に計算しつくされたものです。

思考から優しさは生まれません。
願望から優しさは生まれません。

変わって欲しいという想いから人に優しく接するなら、
あなたの行為は自我の色に染っているので、
相手があなたに威圧感や傲慢さを感じることもあるだろうし、
そもそも願望から生まれる行為に優しさなんてものはありません。

本当に優しい人は相手が誰かに関係なく、
優しく接する以外の方法を知りません。

相手が金持ちであろうとホームレスであろうと、
こちら側の優しさが何か違うものに変わることはないのです。





内面をしっかり見つめよう



あなた自身にひねくれた所、歪んだ所はないですか?

あなたの質問は他者にフォーカスしているようですが、
あなたが他者のひねくれている所、歪んでいる所に気づくとき、
自分自身の内部にその同じものはないか、
徹底的に調べていますか?

自分自身のフリを他者に見て、
愕然としたことがありますか?

人間が簡単に変わらないのはそれが困難だからではなく、
自分自身の内部の醜さを見ないから、
気づかないからです。

部屋が汚れていることに気づかなければ、
掃除する必要性を感じないように、
内面の汚れに気づかなければ、
大掃除を決行する日はいつまで経ってもやって来ません。





人を変えることはできない



私たちは自分のことしか変えられません。

自分自身の内面を観察しようと思えば可能ですが、
他者の内面をあなたが代わりに
観察してあげることはできません。

私の悪い部分についてあなたは指摘はできても、
私に代わって見つめることはできないのです。

私の内面を見るのは私にしかできないし、
それを直視するか目をつぶるかを決めるのも
私にしかできません。

ですから他者が変わらないことを嘆くよりも、
自分自身にフォーカスしましょう。

誰かの内にあなたが嫌悪するものを見たときにはすかさず、
その同じものが自分の内部に潜んでいないか、
細心の注意を払って調べましょう。

ありのままの姿に気づくことができたら、
最初はそのどす黒さに愕然とするかもしれませんが、
辛抱強くありのままの自分にとどまって注視するなら、
人は瞬時に変容します。

変わるかどうかはあなた次第であり、
自分自身の内側をあなたが注視するかどうかなのです。

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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