自己観察：批判していないか、見下していないか?

質問：他人を見下す人って酷くないですか？
　　　その人の人間性によるものでしょうか？

人を見下す際の内面の動きを観察する

人を見下すというのは確かに
非常に愚かな行為です

でも殆どの人が意識的 or 無意識に
人を見下していませんか？

だからといって勿論見下して
いいことにはなりませんが
エゴ(自我)というのは
自分の優位性を示せる機会を
いつも待ち構えています

自我は私たちの中心にどっしりと座り
優位に立てるチャンスが来ると
待ってましたとばかりに
しゃしゃり出てきます

※『自我・エゴの正体』

人を見下していないか調べる

ですから他者のそれをどうこう言う前に
あなたは見下してはいないか～つまり
あなたの内に優位性を求める自我が
存在していないかを調べましょう

ホームレスや大きな過ちを犯した人
才能・地位・学歴のない人に対して
私たちは冷ややかな眼差しを向ける一方
自分より優れていると思われる人
～成功者・有名人・有識者～には
賞賛の眼差しを向けます

まずはあなた自身が地位や財産
職業や学歴といった外側の装飾で
他者を判断していないか、
問うてみなければなりません

認めたくない事実
ありのままの自分の姿を
よく観察しなければなりません



※『レッテル・ラベルを貼る』
　『偏見があると事実は見れない』
　　を併せてお読み下さい

気づきがあなたの反応（態度）を変える

自己観察を通して、あなたが自らの
無意識な反応（態度）に気づくと
他者を見下す人を目の前にしても
一方的に彼らを責めたりはしません

もっと言うとそのような人に会ったとき
あなたが誠実なら同じ醜さを自らの内に
見て愕然とし沈黙することしかできません

※『ニュースに忙しい人たち』
　　を併せてお読み下さい



仮に醜さをあなたが内に持っていなくても
優しさから指摘することはありますが
批判することはありません

人は互いの欠点を指摘し合うことは
できますが自分以外の人を変えることは
できないのです

※『指摘と批判の違い』



ですから唯一変えることのできる自分に
意識を向けましょう

他の誰でもない自分自身の内面に潜む、
優越感や劣等感、俗物根性を見てとり
鋭利な観察でそれを焼き尽くしましょう


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