世界の問題の根源は人間の利己性にある

2020/01/07

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質問

他人の問題に首を突っ込むなという人をどう思いますか?

心が病んでネガティブ思考の人は、
自分の問題ではない地球規模の問題に悩み苦しむそうです。
原発事故の放射能問題や飢餓、貧困問題もそう。

しかしそんなことは考えるな、という人が沢山いる。

悩んでいることが自分の問題なのか他人の問題なのかを
まず考えて、自分の問題でなければ考えるなと。

考えるべきではないですか?
本当に考えないほうが良いのですか?



       ======



お気持ち良くわかります。

自分の問題とそれ以外の問題をどのようにして分けるの?
と自分なんかは思います。

世界の問題は自分と関係がないかといったら
そうではないですし、原発問題、貧困、飢餓等の問題は、
私たち一人一人に全責任があります。

ただこのことを真剣に考えれば考えるほど、
世界の問題の根源が私たち一人一人の利己性にあることが、
段々わかってきます。

そうすると自分の内部に目が行くようになります。

自分の貪欲さや傲慢さ、
自分さえよければ他人はどうでもいい、
というような利己的な気持ちはないか、
そのような利己的な気持ちが、
飢餓や差別、原発、戦争を生んだのではないか、 
戦争や暴力を憎みつつ、
家族や仲間あるいはネット上で人と争ってはいないか、
対立や喧嘩が大きくなったものが戦争ではないか、
心に戦争の火種(暴力性・攻撃性・闘争心)はないか、
徹底的に調べるようになります。




ですから自分の問題とそれ以外の問題を分けたり、
あるいは考えないにするというのは重要ではありません。

多くの人が世界の問題を自分とは無関係のものにして
おきたいようですが、外側の問題として置いておくのではなく、
世界の問題を自分の内部に見てとり、
自分自身が変わる緊急性・必要性を感じることが大切です。

自分が変わらなければ世界が変わらないので、
心を病んだり悲観したりネガティブになっている
場合ではなくなります。

あなたが冷酷な社会に対して不満を感じるのは当然のことですが、
腐敗した社会をどんなに忌み嫌い批判しても、
あなたの内面に同じ獣を飼っているのだとしたらどうでしょう?

内部の獣性は放っておいて、
社会の汚らしさだけに敏感だとしたら、あなたは偽善者です。

あなたが繊細な方なら、
自分の内面の獣性から目を逸らさないでしょう。

始めは内面の獣性に愕然とするでしょうが、
しかしすぐに気を取り直して自分の内面に取りかかるでしょう。

これまであなたは権力者や支配者、社会制度に対して、
怒りを露にしてきたかもしれませんが、
今では外の世界と同じように自らの内面にも敏感です。

世界の問題を自らの内にみたあなたは、
世の中の問題の根源である自らの利己性を一掃すること、
自分が気づいたことをできるだけ多くの人に伝えることに、
尽力するようになるのではないでしょうか。



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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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