私たちが誰かと衝突したり対立しているなら
それがそのまま拡大され世界の衝突・対立になる
ということは前回の記事でお話した通りですが
今回は対立のない人間関係は可能か調べていきます
あなたが奥さん／旦那さん／両親とケンカしない
ことは可能ですか？
友達や同僚、上司とぶつからないことは可能ですか？
私たちが各々の自己中心的な考えに
基づいて行動するならそれは無理です
私たちは必ずいつか何処かでぶつかります
私とあなたのそれぞれの利己的な行動が
同じということはあり得ないので
そこにズレが生じる以上、衝突します
いつも言っていることですが
分離のあるところ衝突は避けられないのです
※『分離のあるところには対立がある』
例を挙げます
休みの日、あなたは美術館へ行きたい、
しかしわたしは家でゴロゴロしたい
or
私も上司も課長のポストを狙っている
こうなると私と上司は競争相手となり
競い合い対立することになります
たとえ本当は争いたくないとしても
私と上司が各々の願望を満たそうと
利己的に行動するかぎり必ず対立します
自分の望みを押し通そうとすると
美術館へ行きたいあなたと私はぶつかります
このようにそれぞれが己の願望を満たそうと動くと
人は必ずぶつかりまです
ですから人間関係の対立の原因の1つは
自己中心性であることがわかります
※『利己的な人間関係』
『利己的・わがまま・自己中な恋人関係』
また私があなたについてのイメージを持ち
あなたはあなたで私のイメージを確立すると
そこには【リアルな関係はなく】
イメージ同士の繋がりしかありません
私についてのイメージを持っていると
あなたは私のことをイメージを介して
しか見れません
つまりありのままの私を見れないので
私のことを理解することはできないし
理解できない相手と深い繋がりを
築くことなんてできません
そしてイメージはどれも事実とは違い概念なので
目の前の相手とイメージの間にはズレがあり
これが対立や衝突の原因になります
※『イメージが人間関係を阻む』
『イメージを手放さない限り真の関りはない』
意地悪だという印象をあなたにもっていると
あなたが親切に接していることころ見ても
何か裏があると考えてしまいます
そして私の想いはあなたに対する態度や
目つきや声にあらわれるので
私たちが友好的な関係を築くことは
できません
いま起きているあるがままに対処しないとき
私たちの行為は人間関係にかぎらず
必ず矛盾や混乱を引き起こします
ですから人間関係の対立のもう１つの原因は
イメージを持つことだということがわかります
※『矛盾だらけの行動vs.秩序ある行動』
原因があるところ、その原因には終わりがあります
つまり原因を取り除くことさえできれば
対立・衝突は終わるのです
つまり利己性・イメージ作りを取り除けば
人間関係の対立は終わるのです
ですから次の質問はこうです
・人は利己的でなく生きられるか？
・イメージも築かないことは可能？
この問いをあなた自身に問うてください
対立や衝突を終わらせることができるのは
己の利己的な行為とイメージ作りの
帰結を理解したときだけなのです
これらが親密な人間関係を築けなくしていることが
あなたの血肉となって理解できればあなたは
利己性から、イメージ作りから手を引くでしょう
※『洞察が瞬時の行動を生む』
『心は変えようとしても変わらないが理解すると変わる』
深い理解があなたに英知をもたらし
その英知が利己的な行動とイメージ作りを終了します
ですから利己的な行動が何をもたらしているのか
他人にどのような影響を及ぼしているのか、
そしてイメージがあなたに神経症的な行動を
とらせていることを観察しましょう
こうして隅々まで調べ終わったとき
あなたは対立の原因から自由になっています
衝突・対立のない関係がどんなに素晴らしいか
わかりますか？
その関係はとても美しいものです
なぜなら衝突・対立のない関係には
あなたとわたしに【いかなる違い】もないからです
あなたとわたしの間にこれまであった
頑固な壁(心理的分離)はありません
※『分離という迷妄』
利己的な行動・イメージ作りを終わらせるとき
あなたの大事な人との関係、上司との関係
自然との関係、動物との関係、お金との関係
がすっかり変わります
日々の生活において誰とも衝突しなくなるとき
あなたは社会に大きな変化をもたらしているのです
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