『あなたらしくないよ』
『君らしくないことを言うね/するね』
私たちは無意識にこういうことを
親しい人に言いませんか?
もう一度注意して読んでください
『あなたらしくないよ』
『君らしくないことをするね』
この言葉の背後にどのような意味がありますか?
これらの言葉を使うとき私たちは
相手のことを知っていると思い込んでいます
しかし....
私たちは決して生き物を知ることはできません
私たちは誰かを知ることなどできないのです
それが長い年月を共にした相手であっても..
私たちは[これまでの]相手を知ることが
できるだけで現在の相手を知ることはできません
にも関わらず『あなたらしくないよ』
という言葉を平気でしかも頻繁に使います
この言葉は私達の記憶(相手の過去の言動)から
はじき出された言葉です
私たちの過去の記憶がこう主張するのです
『私の知っているあなたはそんなことはしない』と..
何が言いたいかというと
相手に対する私たちの過去の知識が
現在の相手との間に摩擦・ズレを
引き起こすということです
※『心理的記憶を一掃すると真の関係が生まれる』
たとえばこれが機械の場合には
機械についての知識は役立ちますし
何の問題も起こりません
というのは人は機械について
完全に近い情報を手に入れられるからです
だから車に乗るとき
コンピューターを扱うとき
知識が役立つことはあっても
有害になることはありません
しかし相手が生き物となると話は別です
人は機械のように制限されていないし
固定されていないからです
数日会わないうちに
奥さん/旦那さん/子供/恋人に
心の変化があっても
おかしくはありません
生き物は機械のように
一時として静止してないので
川の流れのように同じではありません
なのに既に知っている相手として接していると
相手についてのあなたの知識と現在の相手は
一致しないのでズレが生じます
これが関係において生じる
殆どの喧嘩や対立の原因なのです
私たちは皆、良く知る相手に対して
思い込みをしておりそれを頼りに
コミュニケーションを図るから
色んな場面でぶつかるのです
つまり...
物について知識は大いに役立ちますが
日々刻々と変化する生き物の場合
それは喧嘩や衝突の原因となります
なぜなら知識はどれも過去の知識だからです
相手についての過去の知識で現在の相手を
理解しようとしても上手くいかないのです
なぜなら過去の相手と現在の相手は
同じではないからです
そこには多少なりともズレがあります
このズレが対立やケンカを生むのです
このブログで何度かお話してますが
分離のあるところ必ず
対立・衝突・葛藤が生じます
ですから生身の人間を相手にするときには
知識は害でしかないのです
相手のことを愛しているなら
あなたは相手のことを理解したいはずです
そのためには現在の相手に
全身全霊で向き合わなければなりません
相手についてのあなたの知識はそれを不可能にします
ですから知識をそのままにしておけば
ケンカは避けられないのです
※『心理的知識を手放す』
現在のあるがままの相手を理解するのに
過去の知識は不要です
現在の相手を理解するためには
過去の知識はすべて脇へ置いて
今目の前にいる相手に注意を払い
観察しなければなりません
あなたが見つめなければならないのは
頭の中の知識ではなく目の前の相手なのです
こうして注意して観察すると
相手のことを理解できるようになるので
真の関係を築くことができます
記憶同士の関係は関係とは呼べません
関係とは人と人との間にあるものであり
それを可能にするのが観察です
ですから生き物と接するときには
知識は有害であることを
しっかり理解しておきましょう
この理解が知識を適切な場所へ置きます
つまり...
勉強や仕事のとき、知識は大いに
活躍しますが他者と接するときには
立場をわきまえて大人しくなります
もう一度言います
知識が関係において沈黙するのは
人間関係において心の領域において
知識が有害であることを理解するときです
関係において知識に居場所はない
ということを理解するときだけです
知識はイメージを築きます
そしてイメージは他者と関わる邪魔になります
私たちがイメージをもっているかぎり
私とあなたはイメージで繋がっているだけで
生き生きした関係はありません
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