質問
どんなことでもポジティブ変換するのは良いことですよね?
例えば、悪口を言われても「この人は世間の厳しさを
教えてくれているんだ!嬉しい!」みたいに
なぜポジティブ変換するの?
まずなぜ事実を事実のまま受け取らず
ポジティブ変換するのか自問しましたか?
悪口を言われたときにポジティブ変換するのは
気分を害されたくない、傷つきたくない
相手に対して嫌な気持ちを抱きたくない
と思っているからではないですか?
他者の言動に振り回されるのを回避するため
つまり自分を守るために編み出したのが
何でもかんでもポジティブ変換すること
ではないですか?
ネガティブ変換が思考の動きなら
ポジティブ変換だってそうです
悪口を言われたときに思考が高速回転して
ポジティブに解釈するかネガティブに
解釈するかの違いしかありません
どちらも思考で事実を覆い隠しているだけです
悪口を言われたということだけが
事実でありあなたが思いたいように
ポジティブに変換するというのは
自分自身を騙しているだけです
それは空腹なのにお腹いっぱいだと
何度も自分に言い聞かして
空腹を紛らわすようなものです
争いが絶えない現実を
幸せ色の眼鏡をかけて見て
『なんて平和な世の中なんだ』
と言っているようなものです
大切なのは現実を直視することであって
事実をどう解釈するかではありません
ポジティブ変換であろうと
ネガティブ変換であろうと
思考による解釈は事実ではないのですから
※『ポジティブ・ネガティブ思考の虚偽を見る』
事実ではないものを退ける
そもそもポジティブ変換しようと思ったのは
その方が都合がいいからでしょう?
他人の言葉に傷つきたくないからでしょう?
ならばあなたはなぜ他人の言葉に傷ついたり
不快になるのかを調べないのですか?
これが根本の問題だったはずです
この問題さえ解決できれば
あなたに対する悪口を
無理やりポジティブ変換する
必要などないですよね?
人は真の問題を掘り下げることなく
巧妙な思考に絡めとられ
当の問題を見失いがちです
ですから思考にいつも支配されていることに
私たちは気づかなければなりません
思考に左右されることに気づいて
思考がどのように心に作用するかわかれば
思考の奴隷になることはありません
現代人は神を信仰するように、
ポジティブ思考を信仰しますが
事実以外のものをすべて退け
事実のみを見つめて生きるなら
あなたは自らの思考に
心を乱されることはありません
あなたが他者の言動に傷つくのはなぜなのか
不快な感情をどうしたら手放せるか
については過去の記事で触れていますので
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