A 自分は五感が鋭く感受性が強く
鈍感な人にいつもイライラします
イラっとさせられるワードは
「当たり前じゃん!」
「そりゃあそうでしょう」
「そんな事言わなくてもわかるでしょ」
「じゃあそれで良いじゃん!」
「だから〇〇って言ってんだろ!」
私 仰りたいことはわかります、
強めに自己主張してくる感じに
イラッとするんですね?
A はいそうなんです。
言い方というものがありますよね?
言い方を知らない無礼な人、
トーンが強い人にムカつくのですが、
何故鈍い人ってこうなんでしょう?
私 まずあなたが感じたことを指摘しても
相手が変わらないのなら
怒っても批判しても
仕方ないですよね?
A そうはいってムカつくことばかりで疲れます
自分が敏感すぎるのでしょうか?
私 敏感な人は美しさだけでなく
世の中の醜さにも敏感なので
確かに大変なこともありますが
鈍感な人には気づけない
精妙さにも気づけます
ただあなたの場合
人の横柄さにばかり
意識が向いているようなので
その鋭敏さを内側に向けては如何ですか?
鋭敏さはあらゆることに反応します
つまり他者だけでなく
自分の内面にも鋭敏なのです
A 感受性の強さは武器になりますか?
私 武器というと手段や争いのイメージがあるので
武器という言葉を使いたくありませんが
繊細さにはそれ自体の美しさがあります
美しいものは儚さ・脆さを内包します
五感の鋭さや感受性は
静寂な精神の性質そのもの
のような気がします
A 静寂な精神そのものとはどういう意味ですか?
私 たとえば..あなたは人ごみの中にいると
小さな音は聞き取れません
同じように心がザワついていると
内外に存在する精妙なもの
美しいものを感じ取れません
思考で頭が一杯なとき
思考の音楽がうるさくて
繊細なものを感じ取れませんが
心が静かなとき小さな音にも
気づけます
つまり鈍感な人というのは
騒音の中に常にいるようなものだから
小さな音を聞きとれないのも当然なのです
A 自分は感受性が強くて生きにくく
周りがかなり鈍感に感じます
言い方が悪くて尚且つ
トーンが強いと頭にきませんか?
私 あなたはなかなかそこから
離れられないようですね
感受性が強いので
鈍い人に敏感なのはわかりますが
あなたの心がなぜそんなに反応するのか
調べてみる必要があるのではないですか?
A 相手が鈍感なのにどうして
僕の内面が問題になるのですか?
私 あなたの苛立ちを注意深く
観察することによって
主張が強すぎてあなたが嫌悪している
相手のエゴとまさに同じエゴが
あなたの中にもあることに
気がついてほしいのです
あなたが嫌う相手の傲慢さとも
あなたの苛立ちも同じエゴから
生じていることに気がつくと
鋭利な観察はあなた自身にも向かい
その観察があなたの苛立ちを焼き尽くします
ですから鋭敏さを内面の観察に
向けられてはいかがですか?
A しかし相手があまりに無礼で自己主張が強いと
頭にきませんか?
私 あなたは先程から同じことを繰り返しています
誰かに同調して欲しいだけなら
私はあなたの求めている
人物ではありません
同調や同情であなたの苛立ちが
収まることはないのですよ?
もしあなたが苛立ちをどうにかしたい!
というのならあなたが苛立ちを観察し
自己理解を深めて苛立ちから
自由になれるよう
お手伝いしたいと思います
A ではどうやってこの苛立ちから
解放されるというのですか?
私 先程も少しお話しましたように
イラっとした瞬間の気持ちを
見逃さないでください
苛立ちを注視するとイライラは霧散します
何かに没頭しているとき
あなたのエゴが静かなように
苛立ちを注視すると
思考は止みエゴは消滅します
本当に鋭敏な人は他者だけでなく
自分の言動・反応・感情にも敏感なのです
他者の傲慢さに鈍感になりなさいと
言っている訳ではありません
しかし特定のものだけに
敏感になることなどできないのです
他者の美点や欠点、自分の美点や欠点を
拡大するのでも縮小するのでもなく
そのありのままの姿を
繊細な目で観察しましょう
そうしてこそ鋭敏さ・繊細さは本領を発揮します
このような鋭利な観察があなたを変えます
瞬間瞬間の鋭利な観察によって
あなた自身の自我を焼き尽くすことで
あなたは苛立ちから自由になります。
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