「個人」を英語で individualといいます。
[ in 否定 + divide 分ける ]
↓
[これ以上分けることのできないもの]
ということで「個々の、個人の」という意味になったそうです。
個人が分割不可能を意味する言葉だと意識すると、
私たちの内面はバラバラなので、
決して個人と呼べるような存在ではありません。
私たちの内面はバラバラで、分裂します。
私たちが家族と話すとき、恋人と話すとき、友人と話すとき、
同僚と話すとき、私たちは別の自分をもっています。
人によって態度は変わるし、
かぶる仮面も人によって違います。
ホームレスに対する態度と好きな芸能人に対する態度、
成功者に対する態度は違いませんか?
関連記事:なぜ人によって態度を変える?なぜ仮面をかぶる?
私たちの内面は沢山の意見や願望で溢れていて、
それが対立し合うので葛藤しますし、
私たちの行動も矛盾だらけです。
ですので肉体的には個人といえるかもしれませんが、
精神的には個人とはほど遠い存在です。
なにせバラバラですからね!
本当の意味での個人(分割不可能な存在)であるためには、
内部の断片化が止まねばなりません。
内部の葛藤が止まねばなりません。
様々な仮面を捨てなければなりません。
私たちの内面の断片化が終わりを告げるとき、
世界の分離は終焉するのです。
そしてこのときようやく私たちは、本当の意味での
個人 individual といえます。
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