ナショナリズムの虚偽：世界中に引いてある線を全部消す

ドラマ、インハンド9話に続き10話も心に届く台詞がありました。

「村とか町とか面倒だな、いっそのこと日本中に引いてある線を全部、
　消してしまえばいい。都道府県制なんて過去の悪しき習慣に過ぎない」




私たちの心の中だけでも世界中に引いてある線を全部消すなら、
人に対する見方がこれまでとは劇的に変わることでしょう。

そのとき私たちがアメリカ人、中国人、韓国人として、
個人を見るようなことはありません。




科学者は既に、飢餓問題の解決策を見い出しているそうです。

ではなぜ今も毎日のように、
飢餓で亡くなる人がいるのでしょう？

飢餓問題の解決を阻んでいるのは、国家主義です。

国と国が分離していることで、
私たちはよその国の問題を自分の問題として向き合いません。

宗教・政治・経済上対立する国を、
助けるようなことはしません。

自国の利益にならないことを、
他国に無償で与えることはありません。

何千年にもわたる憎しみをいまだに引きずっているので、
相手国を助けようとは考えもしません。

自国の利益にならないことには手をつけず、
飢餓で死にゆく人を生み出さずにすむ技術をもちながら、
彼らを見殺しにしているのです。




隔たりは多くの深刻な問題を引き起こし、
隔たりが問題解決を阻止しているのです。

ですから国と一体化するのをやめましょう。

日本人としてとどまることで私たちは、
他の国の人たちとの間に壁を作っているという、
事実を認識しましょう。

壁のせいで私たちは彼らに起きていることを
自分のこととして捉えられなくなっているという現実を、
しっかりと見つめましょう。

ナショナリズムは本当に悪しき習慣です。

愛国主義など、毒でしかありません。

愛するのであれば、自国に限定して愛を注がずに、
分離を生まない地球を愛すればよいではありませんか？

あなたが国を愛すると、
あなたのように自国を愛する人と対立しますが、
地球をあなたの国とするなら、
地球外生物でも現れないかぎり誰とも対立しません。

ひどく条件付けられている私たちは、
ナショナリズムを当然のことのように思っていますが、
その危険を実感して手放しましょう。




こんなに科学技術が発達していて、
飢餓問題が解決できないわけありません。

解決できてないのは、国という分離があるからです。

わたしとあなたという分離が、
飢餓問題を存続させているのです。

私たちは国家間の分離によって、よその国の人達の苦しみに、
ひどく無関心になってしまったのです。

他者の悲しみを自分の苦しみから
切り離してしまったのです。

分離は私たちを無慈悲にしているのです。

世界中に引いてある線を全部消して世界が協力し合って
飢餓問題に取り組むなら、容易に解決できるはずです。




そして私たちの内部に分離はないか徹底的に調べ、
あれば根こそぎ取り払いましょう。

というのも内部にあるものを、
私たちは外の世界にもたらすからです。

あなたの利己性が世界に利己性を、
あなたの暴力性が世界に暴力性をもたらすのです。





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