自然との対話:自然が本当のことを教えてくれる

2020/03/11

愛 真理 自由 秩序 関係 利己的な私

t f B! P L


住んでいるアパートの窓を開けると
地面はコンクリートなので非常に殺風景ですがいつからか
タンポポがコンクリートの隙間から力強く萌え出ていました

幾度かの強風を乗り越えましたが、昨日の強風には堪え切れず
1メートルほど離れたところで力尽きていました

それを元の場所に戻しましたがひとりで立つことができなかったので
近くにあったブロック2つをL字に置いてそれで弱った茎を支えて
斜めではあるけれど何とか立てるようになりました

もう咲かないだろうと諦めていましたが生命力とは凄いもので
1度は大地を失ったタンポポも太陽の光の輝きに呼応するように
力強く咲いたのです

タンポポを見るのが日課になっていたので今朝も見ようと窓を開けると
その姿はいつもの場所になくそこにあるのはコンクリートだけでした

コンクリートがきれいに掃き清められていたので
管理人さんが掃除をしに来たのだと直ぐにわかりました

それにしてもせっかく根を張って美しく咲いていた
一輪のタンポポまで掃いてしまわなくてもよかったのにね




わたしたち人間は自分の痛みにはとても敏感ですが
花の痛みにはどうでしょう?

鳥や木々に対して私たちは敏感でしょうか?

自分以外の生命〈いのち〉に対して敏感ですか?

タンポポを想いながら今日は心のままに綴ります




バラ 「キミがボクのことを大好きなことは知ってるよ
    でもさ、花屋さんにわざわざ出かけてボクを買って
    キミんちに連れて帰るのにコンクリートの隙間から
    やっと顔を出したタンポポを引き抜くって
    一体どういう神経をしているんだい?

    ボクにはキミのちぐはぐな行動が全く理解できないよ 」


人間 「君は美しい。でもねタンポポはどこにでも咲いている花さ
    それに生活の邪魔になる所に勝手に咲いて欲しくないんだよね
    はっきり言って、ほんとに迷惑してるんだ

    花なんかに僕の生活を邪魔されたくはないんだよ、わかるかい?
    必要なときに僕は花を買うんだから、それ以外は邪魔なのさ

    花は僕にとって都合の良い女ってわけさ」



バラ 「人間って自分勝手な生き物なんだね
    世界は人間を中心に回っていると思ってるんだ

    人間が必要じゃないとき、ボクたち花は邪魔だって言うのか?
    キミたち人間はなんて支配的で残酷なんだ!

    キミもボクも同じ生命〈いのち〉だってことが分からないのかい?

    皮肉じゃなくてボクは本当にキミに同情するよ

    ボクがタンポポより美しいってキミは言うけれど
    タンポポのいのちとボクのいのちは同じだよ
    キミとボクのいのちが同じようにね」



人間 「僕は君とこんなおしゃべりをする程、ヒマじゃないんだ
    だって君と違って僕は意義あることをしているんだから

    ただ咲いているだけのおめでたい奴とは違うのさ
    世界をより良くするために、自分の人間性を磨くために
    僕は人生を賭けて仕事してるんだから」 



バラ  「それはキミ、ボクには全く理解できないけど大変そうだね

     キミたち人間は一時もじっとしていられない生き物だからね
     きっと満足ということを知らないんだな
     
     しかしボクらはね、太陽の光と踊り、雨や風と一緒に踊って
     お互いを理解し合っているんだよ、キミたちはどうだい?

     君たちは理解し合えているかい?

     キミたちだってたまには立ち止まって、謙虚になって、
     雨の音に静かに耳を傾けたり光と戯れてみると
     理解し合うっていうことがどういうことかわかるはずさ
 
     そしたらキミたちは喜びに満ちあふれるようになって
     世界も喜びでいっぱいの場所になるはずさ
     キミの人間性とやらもきっと輝くはずと思うよ」 

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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