鋭敏な心とは空っぽな心である

質問

中身のない自分が嫌いです
世の中にはいろいろな趣味や遊び、物で
溢れてるのに何も出来ない自分が嫌です

自分の今までの人生を例えるなら真っ白なキャンバスか、
自由に塗っていいのに何の色もついてない
白黒のぬりえです

どうしたら 自分の人生を彩ることが出来ますか？
周りはいろんな趣味を持っているのに
自分だけ何もないのは悲しいです



　　　＝＝＝



もし中身が本当に空っぽなら、
あなたは最強ですよ。

刺激的な世界にいながら、
いろいろな遊びや魅惑的なものに囲まれながら、
その一切を内部に取り込むことなく、
心を空っぽなまましていられるならあなたは最強です。

何を言っているのかわからないと思うので、
これから説明していきます。

求める心は貧しい心

誰もが快を求め楽しさを求めて、
ありとあらゆるものに手を出し、
心をどうにかして満たそうとします。

ではなぜ心を満たそうとするのでしょう？
それは今のままでは十分ではない、
何かが足りないという不足感や不満を
人は感じるからです。

心が飢えていていつもお腹が空いている
状態だからです。心が貪欲だからです。

飢えていない心は、
満たそうとはしないものです。

満腹なとき、食欲はないでしょう？

ですからあなたがもしきらびやかなものに、
執着せず依存せずそれらで心を満たそうとしないで、
心を空っぽなまま保てたら、
どのようなカラフルなキャンバスより、
美しいキャンバスを心に持つことになります。

純粋というキャンパスを

純白は最強ですよ！

不足感・不満感を見つめる

しかしあなたもまた他と同じように、
不足感を感じているようです。

多くの人はこの不足感を埋めようと、
趣味や遊びや仕事に夢中になりますが、
あなたはそれらに夢中になっていないというだけで、
不足感を感じていることには変わりないようです。

ただあなたの場合、不足感や不満感が、
趣味や遊びなどで巧みに覆い隠されていないので、
ダイレクトにその想いを感じるのでしょう。

つまりあなたにとっては、
自分自身の気持ちを見つめる絶好のチャンスです。

だから折角のチャンスを棒に振らないでください。

あなたの感じている不足感や不安や不満を、
趣味や遊びで覆って見えなくするのではなく、
感情にとどまってそれを丁寧に観察しましょう。

あなたが本当にそうするとき、
あなたの不足感は霧のようにあとかたもなく消えます。

観察の光が闇を照らす

あなたが今感じている満ち足りなさを、
仕事や趣味、遊びで紛らすことなく、
その気持ちにとどまって見つめるとき、
不足感はたちまち霧散します。

心の乾きを潤そうとするかわりに、
乾いた心を見つめることさえできれば、
あなたの心の渇きは満たされるのです。



趣味や遊びでエネルギーを浪費しないとき、
内部から生まれるエネルギーは温存され、
その温存されたエネルギーでもって、
あなたの不足感や不満感を注視すると、
圧倒的なパワーをもったエネルギーが、
あなたのモヤモヤを一掃してくれます。

内部が一掃され本当の意味で心が空っぽになると、
あなたは内側から輝き始めます。

心が空っぽな状態というのは、
エネルギーがどこにも漏れていない充満した状態であり、
このようなときにのみ私たちは、
あらゆることを注視できる力を持っているのです。

このようなエネルギーが、
あなたを内側から輝かせるのです。



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