2日前の記事で反動から生まれる行為は
抵抗するものの性質をそのまま受け継ぐ
という話をしましたが上手く説明できて
なかったように思うので今日はもう少し
掘り下げて書きます
反動から生まれる行為
冷酷な社会だからと引きこもることは
冷たい社会や人々に対するリアクションです
マナーや礼儀について親にうるさく言われた
からといってわざと行儀悪くするのも親への反抗です
”女らしさ”というものに抵抗して
ボーイッシュな装いをしたり
スカートは履かない!と決めることも
”女らしさ”という概念への抵抗です
「努力しなさい、勉強しなさい
夢や目標を持ちなさい」と言われて
正反対のことをすることも反抗です
※『反動について』
概念を持つことの危険を理解してますか?
誤解して欲しくないのは良い/悪いを
言っているのではないということです
どちらも概念や観念に囚われた人の
考え方や行動であることを理解していただきたいのです
「行儀よくしなさい」という人は概念に囚われています
なぜなら彼らは親から言われたことを自分の子供に
オウム返しにしているだけだからです
概念に縛られてない親は
~そんな成熟した親がいたらの話ですが~
概念を持つことの危険を理解しているので
子供に「行儀よくしなさい」とは言いません
なぜならそのように言うことは
子供を特定の型にはめこむことであり
彼らのあるがままの心を歪曲することは
暴力以外の何ものでもないことを知っているからです
※『模倣・服従は暴力である』
概念で縛ることは暴力である
ではどうしたらいいかというと...
他者に敬意を払うことがいかに大切であるか
子供が理解するまで辛抱強く話します
これさえわかれば子供は放っておいても勝手に学びます
大人が枠を作って縛る必要なんてないのです
それは役に立たないばかりか子供の心に
葛藤を引き起こしてしまうので
彼らを傷つけてしまうのです
というのは親が概念を植えつけたばかりに
子供は【実際の心】と【概念】の間で
必ず苦しむことになるからです
あなたが親なら、いえ大人なら
子供を無駄に傷つけないよう注意しましょう
99.9%の人は概念に縛られている
敬意が先であって行儀やマナーではありません
気持ちが大切であって概念ではありません
親がこのことをしっかり理解していたら
良いとか悪いという言い方をしないので
縛られることのない子供は反抗しません
また、反抗する側についてですが
両親の主張に子供が反抗すると
いうのも「行儀良くなさい」という
概念による反動だから子供たちも
概念に縛られています
双方共に概念に縛られているという事実を
見ることができましたか?br />
※『敬語は尊重・敬意から生まれる』
反応は独立した行為ではない
反応はどこまで行ってもある事柄に依拠するので
独立した行為ではありません
独立した行為ではないということは
自由ではないということです
よりかからなければ立てないものは
よりかかるものに依存しているので自由ではありません
※『自由について』
自由じゃない人に愛はない
自由でなければあなたに愛はありません
秩序ある行動~つまり混乱を生むことのない
行動~をとることもできません
というのは、自由・愛・優しさはそれ自体
独立しているので何かによりかからずには
立てないあなたとは性質が異なるからです
自由・愛・優しさ・秩序とは何?
自由・愛・優しさ・秩序は独立しています
愛・優しさ・思いやり・秩序・自由は
ある事柄に対する反応でもなければ
何かがないと存在できないものでもありません
ですからあなたがひとりで立てないのだとしたら
これらのものが流れ込んでくることはありません
つまり単なる反動であってはこれらのものが
流れ込んでくることはないということです
対立物をもたない愛・優しさ・秩序・自由が
心に充満するのはあなたがリアクションとは
【全く異なる行動】をとるときだけです
※『型にはまらない機械的ではない行為』
自由な行動をとるには
あなたは過去や伝統、概念、社会システムから
自由でなければなりません
自由なんかいらないよ、愛なんかどうでもいいし
秩序なんて必要ないと仰るなら好きにしてください
ただもし自由を求めているのなら
あなたのしている行動1つ1つを調べなくてはなりません
過去の記事でもお話したように脳は秩序を求めています
頭脳には自由が必要なのです
だから人は強制を嫌うのです
「・・すべき」「・・しなさい」と言われると
抵抗したくなるのはこのためです
ただ反抗心から行動していては
抵抗するものに縛られたままです
自由になるには行為の1つ1つを
徹底的に調べ上げなければなりません
※『正しい行動のための正しい観察』
『制限をかけられることが嫌いな脳』
行動をどのように調べたらいい?
先ほど具体的にお話しましたが何をどう調べて
いいかわからない人のためにもう少し例を挙げます
努力について
あなたが努力しないのは「努力」を礼賛する
社会や親、教師への反発心からなのかを調べます
もしそうならあなたの行為は
『努力すべき』という概念に囚われています
ですからまずはご自身が概念に囚われて
いることを自覚しましょう
そして「努力」するとはどういうことなのかを調べます
努力の本質を掴むのです
これについては過去の記事でお話しましたが
努力とはエゴの運動に過ぎずそれは
どれも自己本位なものです
※詳しくは『努力について』をお読み下さい
努力することはエゴを膨らませることだと
理解して努力の虚偽を見るとその観察から
行為が生まれます
注意してください!
概念ではありません
努力することの虚偽をみると
あなたは努力することを拒否します
これが観察から生まれる行為です
これは「努力すべき」という社会通念に
縛られてはおらず完全に独立しています
つまり神経症的な反応でありません
※『神経症的な行動を観察する』
憎しみ・嫉妬について
憎しみを感じる自分自身が嫌いだから
愛を育もうとしていないかを調べます
嫉妬するのが嫌で無執着を
実践していないかを調べます
憎しみや嫉妬から生まれた行為は
必ず憎しみや嫉妬の色に染まります
例えばあなたが瞑想すると愛のかわりに
憎しみという花が咲きます
これでは何にもなりません
ですから逆のものを追い求めるかわりに
憎しみをあるがままに見つめて
その本質を見出しましょう
本質を掴むと現在における正しい行為が
何か明らかになります
※『感情からの自由』
『執着することの危険を見て手放す』
正しいと信じてとる行為について
さまざまな不正や腐敗を目の当たりにして
あなたは絶望し、正しさを求めて
崇高な理念を掲げる既存宗教に属します
あるいは...
戦争に反対し反対運動や非暴力を
訴える活動家になります
このときあなたがとる行為は
不正・腐敗・暴力性から生まれたものなので
組織の中で行う活動もアクティビストとして
の活動も不正・腐敗・暴力性の色に染まります
ですから反射的に行動するかわりに
世の中で起きていることを見つめましょう
すると不正や腐敗、戦争の本質がハッキリしてきます
それは恐怖・貪欲さ・暴力性です
※『ありのままに見るとは?』
行動を調べたら次は心を調べよう
このことがわかるとあなたは
正反対の活動に力を入れたりしません
かわりに自分の心に取りかかります
自らの内に恐怖・貪欲さ・暴力性がないか
丁寧に隅々まで調べます
そしてこれらの性質に染まらぬよう
日々の思考、感情、行動に細心の注意を払います
並々ならぬ熱意をもってこの大仕事に取り組みます
※『利己性を一掃すると世界は変わる』
『心の混乱・葛藤を取り除いて平和な世界を築く』
心を理解し切ると愛・自由・秩序があらわれる
このように物事の本質がわかると人はそれと決別します
つまり正しくないことや心を卑しく
するモノやコトから離れて独り立ちます
いいですか?ひとり立つのです
こうしてひとり立つとき招かなくとも
愛・自由・秩序の方からこっちへやってきます
※『物事の本質を見抜くと..』
正しい行為・愛ある行為・自由な行為
正しい行為は戦争・不正・腐敗から生まれる反応とは
性質がまったく違います
『何か』から生まれるわけではないからです
何にも染めらることのない独立した行為は
純粋だから正しい行為、愛ある行為
自由な行為と言えます
※『正しい秩序ある行為』
抵抗は抗うものの性質を内に秘める
反抗・反対・抵抗はどのようなものも
反抗・反対・抵抗するものの性質を
帯びるということを忘れないでください
追い出そうとムキになればなるほど
その性質は精神を侵食します
反抗・抵抗はテロ行為同様、抗うものの性質を
~テロの場合は暴力性~内に秘めています
反応~行動・思考・感情~を調べる
何となくわかっていただけたでしょうか?
わかったらやることは1つ、それは....
自分がどんなことに抵抗し反抗しているか
リアクション以外の行動をとったことがあるのか
自分の思考や感情もまた単なる反応ではない>か...
これらのことを心に深く潜って調べます
※『脳の条件付けについて』
『リアクションを調べる・観察する』
反応から自由でなければ正しい行為はとれないし
愛や自由や優しさも持てないことを忘れないでください
今の社会や常識、倫理や伝統といった
既知のものに左右されない行為こそが
正しい行為、自由な行為であることを
心に留めておきましょう
☆☆
相談を承っております
詳細はこちらをご覧ください
→相談について
0 件のコメント:
コメントを投稿